中性脂肪値の上昇はいろいろな形で起こる

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中性脂肪値の上昇はいろいろな形で起こる


 高中性脂肪血症が起きる主な原因が不適切な生活習慣にあります。

しかし、高中性脂肪血症は、ほかの原因からも起こってくる可能性があります。

いくつかの病気や、ある種の薬剤の使用です。


 その主なものは、代謝異常、内分泌の病気、腎臓の病気、肝臓の病気、膵臓の病気、

家族性脂質異常症、薬剤の影響、等々がありますが、それらが高中性脂肪血症の

発症にどうかかわっているかは、一様ではありません。


 その一例として、甲状腺機能低下症が高中性脂肪血症をどのように引き起こすかを、

簡単に見てみましょう。


 甲状腺は、蝶が羽を広げたような形の器官で、のど仏の下に位置し、甲状腺ホルモンを

分泌しています。このホルモンは、たんぱく質の合成を促進して、全身の新陳代謝を

活発にするホルモンです。その分泌が低下すると、たとえば肝臓でのコレステロールの

分解が遅くなり、血中コレステロールが増加、これがHDLコレステロールの減少に

つながり、シーソーのように中性脂肪値が高くなります。


 ほかのいろいろな病気も、それぞれの形で血中の中性脂肪値をあげていくのです。



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